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無呼吸睡眠の基準「AHI」

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AHIとは?

AHI(Apnea Hypopnea Index)とは「睡眠時無呼吸症候群」の課程を示す基準です。重度、軽度の度合いをAHIの値で示し判断します。ちなみにAHIは「閉塞型睡眠時無呼吸症候群」の度合いを示すものであり「中枢型睡眠時無呼吸症候群」には当てはまりませんので気をつけて確認しましょう。

AHIの考え方

まずは睡眠中の低呼吸と無呼吸とは何かお伝えします。低呼吸とは、睡眠中の気道閉鎖が原因となり呼吸が10秒以上、換気が50%になる状態です。無呼吸は睡眠中の気道閉鎖が原因で、呼吸が10秒以上できない状態です。AHIとは睡眠1時間当たりの低呼吸と無呼吸の回数を合計したものを指します。睡眠中に何回、低呼吸と無呼吸になったかで症状の程度を決めているのです。

診断基準

AHIの診断基準は、日常時の診断とAHIの値で診断を行います。次の状態が睡眠時無呼吸症候群の診断基準となります。
まずひとつめに、5回以上の無呼吸・低呼吸状態があり、合わせて日中の倦怠感、眠気、中途覚醒などの自覚症状を伴う場合です。無呼吸と低呼吸が5回以上の場合のAHI表現は「AHI>5」となります。ふたつめが、7時間の睡眠中に30回以上の無呼吸がある場合です。ちなみにAHIが5以上というのをひとつの基準にしている理由は、5を超えると高血圧を伴いやすいというデータに基づいているからです。また、AHIの基準は軽症なら「5≦AHI<15」、中等症は「15≦AHI<30」、重症なら「30≦AHI」と表現します。

測定方法

AHIの一般的な測定方法は、簡易睡眠検査になります。簡易睡眠検査は自宅にて行う事ができ、睡眠中に検査用の機械を装着してデータをとります。そのデータをもとにAHIの測定と分析を行います。通常は簡易睡眠検査の結果のみで睡眠時無呼吸症候群の度合いを判断できます。しかし、その結果の分析によっては更に詳しい検査を求められる事もあります。その場合は、終夜ポリソムノグラフィの検査に進む事になります。終夜ポリソムノグラフィとは、簡単にいうと病院に一泊する検査です。
睡眠時無呼吸症候群は重大な病気を引き起こす可能性がありますし、気道閉鎖が原因となる睡眠時無呼吸症候群は肥満を指摘される場合もあり、メタボリックの改善を求められる事となります。自分では早くから寝たつもりなのに、翌日に酷い倦怠感や眠気を感じる場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いと言えます。そのような症状がある場合は、早めに医師の診察を受ける事をオススメしましょう。

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